オンライン用の Informix ドライバ (ODS) 7.x, SE 7.x および Universal Server (IUS) 9.x は、"functions/ifx.ec" および "functions/php3_ifx.h" に実装されています。ODS 7.x サポートはほぼ完成してお BLOB および TEXT カラムは完全にサポートされています。 IUS 9.x サポートは、部分的に完成しています。 新規のデータ型のサポートは完了していますが、SLOBおよびCLOBサポートに 関しては、まだ作業中です。
設定に関する注意:
"configure" スクリプトを実行する前に、必ず "INFORMIXDIR" 変数を設定しておいてください。
"configure --with_informix=yes" を実行した場合、 configure スクリプトは、ライブラリおよびインクルードディレクトリを 自動検出します。 環境変数 "IFX_LIBDIR", "IFX_LIBS", "IFX_INCDIR" を指定することにより、 この検出結果を上書きすることが可能です。 configure スクリプトは、Informix サーバーのバージョンを検出しようと もします。 Informix のバージョンが 9.00 以上である場合、条件コンパイル用変数 "HAVE_IFX_IUS" が設定されます。
BLOB (TEXT および BYTE カラム)の使用に関する注意:
通常、BLOB は整数の BLOB ID により指定されます。 select クエリーは、BYTE および TEXT カラム毎に "blob id" を返します。 ( "ifx_blobinfile(0);" により) メモリー上で BLOB を得ることを選択した場合、 "string_var = ifx_get_blob($blob_id);" で内容を得ることができます。 ファイルから BLOB カラムの内容を取得したい場合、 "ifx_blobinfile(1);" を使用して下さい。 "ifx_get_blob($blob_id);" によりファイル名を得ることができます。 BLOB の内容を得る際には、通常のファイル入出力を行ってください。
insert/update クエリーに関しては、 "ifx_create_blob(..);" により自分で "blob id" を作成する必要があります。 その後、blob id を配列に代入し、 クエリー文字列の中の blob カラムを疑問符 (?) で置換します。 updates/inserts の場合、ifx_update_blob(...) で blob の内容を設定する のが便利でしょう。
BLOB カラムの動作は、設定用変数で変更することができます。 これらの変数は、実行時にも設定可能です。
設定変数 : ifx.textasvarchar
設定変数 : ifx.byteasvarchar
実行時関数 :
ifx_textasvarchar(0) : TEXT カラムを有する select クエリーに blob id を使用する
ifx_byteasvarchar(0) : BYTE カラムを有する select クエリーに blob id を使用する
ifx_textasvarchar(1) : select クエリーには blob id の使用をせずに VARCHAR カラムである場合と同様に TEXT カラムを返す
ifx_byteasvarchar(1) : select クエリーには blob id の使用をせずに VARCHAR カラムである場合と同様に BYTE カラムを返す
設定変数 : ifx.blobinfile
実行時関数 :
ifx_blobinfile_mode(0) : メモリーに BYTE カラムを返す, blob id によりその内容を取り出す
ifx_blobinfile_mode(1) : メモリーに BYTE カラムを返す, blob id によりそのファイル名を取り出す
ifx_text/byteasvarchar を 1 に設定した場合、 通常の(しかしやや長い) VARCHAR フィールドのように select クエリーで TEXT や BYTE カラムを使用することが可能です。 全ての文字列は、PHP で "数えられる" ので、これにより、"バイナリ・セーフ" が維持されます。 これを正しく処理するのはあなた次第です。 返されるデータには何でも含むことができますが、その内容について 責任を負うことになります。
ifx_blobinfile を 1 に設定した場合、blob の内容を得るために ifx_get_blob(..) により返されたファイル名を使用して下さい。 この場合、行を取得する際に Informix により作成されたテンポラリファイル を削除する責任があります。 取得された新規の行は、BYTE カラム毎に新規のテンポラリファイルを 作成します。
テンポラリファイルの位置は、環境変数 "blobdir" により 設定することができます。 デフォルトは、"." (カレントディレクトリ)です。 putenv(blobdir="tmpblob"); のようにすることにより、 誤って残ってしまったテンポラリファイルを削除することが容易に なります。(テンポラリファイルの名前は "blb" で始まります)
自動的に "char" (SQLCHAR および SQLNCHAR) データを取り去る:
これは、次の設定変数により設定することが可能です。
ifx.charasvarchar : 最後尾のスペースを自動的に取り去る場合に 1 に設定します。
NULL 値:
設定変数 ifx.nullformat (およびランタイム関数 ifx_nullformat) をTRUEに設定した場合、文字列 "NULL" として NULL カラムを返します。 FALSEに設定した場合は空文字列を返します。 これにより、NULLカラムと空のカラムを識別することが可能となります。