tMadの記録・2004年7月分


7/31 Sat.

夕方まえから風が強くなり雨が激しくなって、いわゆる「台風の暴風域」に入るとどうなるかということがおぼろげにわかってきた。同じ「暴風域」という名前のもの...ものじゃないけど、それがどういうことなのか、西条に移ってきて感じ方がちょっと変わってきた。たぶん、高知に行ったらまた違うだろうし、沖縄や小笠原あたりにいくと劇的に変わるのだろうと思う。

一将功成りて万骨枯る」という言葉があって、まあだいたい「一人の成功の陰にはおおぜいの努力や犠牲がある」ということなのだろう。今まさに「大きい会社の社長あたりが大もうけしていて、社員は現場を維持できるだけの人数を確保して、そのほかはだいたい臨時雇い、雲行きが怪しくなったら即首切り。仕入れは安く買いたたき、品質はそこそこでよい」というところ。本当にこの「一将功成りて...」という言葉が当たっていると思うのだが、残念ながらまったく聞かれなくなってしまった。こんなことを言う人を、わりと露骨に煙たがってきたこともあって、こういう言い回しを知っている人が少なくなってきたのだろう。そしてそういうことが言われなくなって、世間言うところの「勝ち組(まあ、この言葉が実体を表しているといえば言えるのだけれど)」に矜持がなくなったというか、「儲かりさえすればいい」というような考えしかもてなくなったのだ。彼ら「勝ち組」の経営陣をなじるのは簡単だが、彼らの会社の株主もそういう思考に侵されているのだろう。「儲けてくれさえいればいい」と。

講道館柔道開祖の嘉納治五郎は、「精力善用」「自他共栄」を説いた。「柔よく剛を制す」という言葉もあるように、柔道では相手の力を利用して相手を倒すことが最上の策であるとされている。すなわち、自分の力と相手の力を同じ方向に向けることができれば、お互いにその力を十分に発揮できるというのだ。「一人一人が善を行い自分の力を無駄なく発揮することで、善が世界に広がる」し、「真に己に利そうと思えば、其の為を図ると同時に世の為を図らねばならぬ。最も大きな目的は、利他を伴って初めて得られる」のである。このとき、「自他共栄」のほうが「精力善用」を縛っていることに注意しなければならない。つまり「精力善用」で説かれる「善」は、「利他を伴って初めて得られる」のである。しばらく前まで不況に苦しんでいた大企業は、いまや続々と「過去最高の利益」をあげている。いったい、会社が利益を得るのは、何のためなのか。「自他共栄」の考え方は、「勝ち組」「負け組」という深みも渋みもなんにもない言葉の前に、死んではいないだろうか。


7/30 Fri.

今日も夕方一度帰る展開で、気づいたら日付が変わっていた。そのあとうどん屋に連れられていって、道すがらさんざん愚痴られてしまい(笑)、「何言うとんですかぁ〜」などと無邪気なことを言いながら聞いていたが、なーんか、はけ口にされやすい性格なんだろうか。愚痴られてもあまり話柄をそらしたりしないで、それなりに聞いていられるからなあ。


7/29 Thu.

なかなか体力が回復しなくて、今日も夕方に一度帰って、また出てから仕事を適当に片づけて帰るというパターン。しんどい...


7/28 Wed.

いや〜、今週は体がきついっす〜。もうちょっと早く帰れればなぁ...


7/27 Tue.

帰ってきたのは朝の5時。昨日は姫路に車を置いていたのだが、駐車場を出たのが24時というとんでもない状況で、宇高フェリーで風呂に入って寝る作戦でそれを実行したが、高松に着いたのが3時半、西条に着いたのが5時前と、
「ほんまにおまえ今日出勤するんか?」
といったところだったが、実際に出社して17時に脱出した。帰ったら速攻で寝て、気づいたら21時。そこからまた寝られなくなって、あれこれやったあと寝たのが26時。


7/26 Mon.

実は今日は、休みをとって神戸へ野球を見に行っていたのだった。さる方からタダ券をいただいたのと、あと最近スタンドでも「合併反対」を明確に打ち出し始めたので、黙っていられなかったのとの両方。

試合のことはともかく、この試合某公共放送の衛星波を使って全国中継されたのだが、私が球場入りした試合開始15分前からあと、試合開始・5回終了時・7回攻撃前・9回攻撃前・試合終了後の計5回、合併に反対する横断幕を何枚も並べて、5回終了時・9回攻撃前・試合終了後と「合併反対」コールを何度もしていたのだが、どうやら全く映さなかったらしい。場内のスクリーンでさえ、7回攻撃前などは普段は外野席を映しているところ、今日はピンぼけにしたあげく、慌てて三塁側内野席へカメラを向けていた。

それにしても、千葉ロッテファンは相変わらず熱い。普段なら試合開始時は「虹の彼方に」を歌い、7回攻撃開始前は「Take me out to the ballgame」を歌うところ、両方とも連盟歌「白いボールのファンタジー」に変えて、四死球出塁・犠打成功のテーマ(といっていいかどうか知らないけど)も連盟歌の一部を使ったりして、とにかく12球団存続・パシフィックリーグ存続を訴えていた。

試合はたまたま千葉ロッテが勝ったが、試合が終わってヒーローインタビューまで終わると、どうやらCS中継を早々に切り上げたらしく、試合終了後のいわゆる「二次会」をやっている途中だというのに照明を落として、スコアボードも消灯させ、露骨に「はよ帰れ」といわんばかりの態度であった。

とにかく球場に来るファンの声は「合併反対」で揃っている。


7/25 Sun.

きのう、夜遅くから走ってみたので疲れてしまった。昼から始動して、アタック25を見て「おっ、噂をすればウエストミンスターの鐘」。最近身の回りに「時間切れになったらあの、『きーんこーんかーんこーん』っていう、学校のチャイムみたいなウエストミンスターの鐘が鳴るんですよ」と言っていたが「見たことなーい」などと言われて信じてもらえなかったのだった。...そういえば昔BBC日本語放送があった頃、ビッグベンの鐘の音から放送が始まっていたのが、ビッグベンが修理に入るとウエストミンスターの鐘の音から始まっていたのだった。
そこから起き出して本屋からめがね屋へ行って、昨日買えなかった本とずっと気になっていたメガネフレームの歪みを直して戻ってきた。

恒例の週刊社説レビュー、のまえに、
ええ、これって週刊ブックレビューをパクっているのだが、その625号に清水義範さんと朴慶南(パク=キョンナム)さんとが出ていらっしゃった。清水義範さんは私が大学在学中からずーっと読んでいるから、もしかしたら文体とか文章の組み立て方が似ているかも知れない。まあそんなことはともかく、「国語入試問題必勝法」は必読だ。朴慶南さんは、実は私が高校生のころ当時のラジオたんぱの「満載ラジオ555!(はじめの2つは○に5)」という番組に出演なさっていて、当時から(たいへん失礼な言い方で申し訳ないのだけれど)あちこちで物を落としてしまうけれども命さえ落とさなければね、という話をよくしていらっしゃった。私はたまたまその番組で葉書を読まれたことがあったので、今でもその番組のことをわりとよく覚えていて、朴さんの名前をみかけるたびに思い出すのだった。

では社説レビュー。

自殺者統計が出たので、各紙で取り上げている。23日付読売の社説。自殺の理由を不況や雇用不安、仕事上のストレス、それから家庭内の問題に求め、自殺防止の体制が整っていないこと、そのために警察による個々の事例に対する分析を求めている。

あきれてしまうが、会社の中で、また社会全体として「心の病」が増加することを労使双方が予想しているとまで指摘しておいて、そこで終わりにするか...その原因がどこにあるのか考えないなんて。要するに労働者に精神的肉体的に負荷をかけすぎているに過ぎないのだ。それがわかっていても、労働者には雇用不安があって“安易に”会社を辞めるわけにもいかない。ましてこれが派遣社員であればなおさらである。自殺防止の体制をつくるのはいいが、それは自殺しようとする人を押しとどめることにとどまらず、自殺するという発想を排除させるものでなければならない。

25日付産経の主張。産経は自殺者の年代に着目した上で、ストレスを原因としたうつ病から自殺に至る事例が大多数であるといい、うつ病を予防すれば自殺者を減らせる、と主張している。またそのうつ病はほとんどの人がかかるものであって、早期発見し正しく治療しストレスを軽減させる環境を整える必要があるとも言っている。

ううん...わかっているのかわかっていないのかよくわからないなあ。読売が示したように、これから先は社会全体でもうつ病が増加していくのだろうから、それはすなわちもとの会社のもとの部署に戻ったら結局は元の木阿弥になるということだ。だからうつ病の人に対しては職場“復帰”はあり得ないのだ。

人が組織のためにあるのではなく、組織のほうが人のためにあることを、人は忘れ始めている。変な話だが、「犬は人につく」という意味で、どうやらわれわれの文化では、人は組織につくのではなく人につくのであり、これまで会社組織は“終身雇用制”に裏付けられた人どうしの結びつきをうまく利用してうまく回っていたが、これから先経営側が“雇用の流動化”を進めていくのであれば、新しいやり方を確立しなければいけない。ほんとうは労働者側がそのことを十分に認識し、経営側へ要求していかなければならないのだが、組合が力を失いつつある今、個々の企業では差があるといえ全体的には経営側の都合のいいようにされてしまうだろう。

25日の毎日の社説は、自殺の多発を「異常と言わざるを得ない」とまで言い切って、経済的な理由による自殺が増加していることを指摘し、背景には不況に加えて、「行きすぎた消費性癖」と「ギャンブル人気」によって自己破産者が増えたり「人生を勝負事や他人の競争とはき違える風潮」が広がったりするなど社会情勢の変化があると分析している。また「自殺率」という概念を持ちだして、100年前と比べこれが倍増していて先進国の中でも突出していると言っている。人間性の回復(毎日は「社会の母性」と表現している)をすすめなければならないとも言い、交通事故の増加に対しては「国を挙げて」対応したのだから、自殺者の増加に対しても同じような取り組みをする必要があり、自殺は弱い者の選択という考えを捨て、自殺する人を引き留められないことを反省しなければいけないとまで言っている。

うん。そのとおり。付け加えて言うことはない。


7/24 Sat.

実はなんだかアクセス数の減らないページがあって不思議に思っていたが、アクセス解析してみてやっとその理由がわかった。

MSNサーチさまで検索してみたらひっかかったのであった。ええ〜、そんなとこから見るんか...細坪基佳さんを知ってて?

ちなみにGoogleで調べるといったいどこまでいくことやら...

なーんや、やっぱりそういうことやったんか。朝鮮民主主義人民共和国の医療レベルに関係なく、要するに世論とか「救う会」に迎合して、病気を名目にしてジェンキンス氏を日本に連れてきたかったわけだ。朝鮮民主主義人民共和国(の、少なくとも医者)に失礼と思わんのか!
私は思いっきり邪推したことになってしまったが、考えてみれば氏がはじめから日本に来たがっていたわけではないのだから、退院したあと氏がどんなことを言うのか注目したい。

そういえば、彼の渡航費用や入院費用は誰が面倒みているのだろう。

さて、野球界の再編問題が騒がしくなってきたせいもあって、連盟歌「白いボールのファンタジー」をパシフィック=リーグの試合でよく耳にするようになった。2ch'erの扇動もあったのだろうが、とにかく野球好きにとっては、パシフィック=リーグ存続、12球団存続のために球場に足を運び、声援を送ることが一番だ。


7/23 Fri.

月曜日が休みだったので、今週の出勤は結局ずーっと定時出社になったが、雨は降らなかった。
そんなことを残念がっていたら「雨降らしてもいいですけど雷はやめてくださいね」と言われた。なるほど...

そんなこんなで疲れて、一旦休憩しに帰ってまた戻って、あれこれ手配りしていたら日付をまたいでしまった。とほほ...


7/22 Thu.

飲み会のあとも定時出社中。夕方にへなへなと参ってしまい、食事をとる名目で1時間半も休憩してまた出社して、やっとのことで帰ってきた。しんど...

いろいろ問題はあるけど、一時の快を遣るために暴力をふるってはいけない

たぶん、この方は当局の対応に不満があったのだろうし、そういったことの底流には不景気もあるのだろうと想像するけれど、最近自然の力を抑えきったような錯覚が広がっていることについても、触れないわけにはいかない。

実はここ最近でも大きな自然災害があって、それはたいへん残念で痛ましいことで、だからこんな風に言ってしまうのは被災者の方にとっては許せないことなのかもしれないけれど、ここ最近の災害はたまたま局地的な被害で済んできたわけで、それを被災地の外からテレビで見る人にとっては、それはテレビの向こうの派手なイベントに過ぎなかったのだった。

それは実は、いろんな防災工事で数十年に一度というような現象に対して抑えてこれたから、(あくまでも確率的な意味で)ここ数十年ほどは大きな災害がなかっただけだったのかもしれない。だから年月が経てば、(あくまでも確率的な意味で)想定を越える状況が発生してしまい、自分の身近なところでも思いもよらないほどの被害を生んでしまっている、単にそういうことなのかもしれない。

これら災害を異常気象のせいにする人もいるようで、気候はたしかにこれまでの傾向からずれているのかもしれないが、そんなことを考える前に、たとえば護岸工事の設計寿命を調べておくようなことも、もしかしたら必要なのかもしれない。


7/21 Wed.

まだ、ほぼ定時出社中。うーん、曇りにはなったけど雨は降らない...

今日は、以前お世話になっていた部署が西条工場への製品移植を終えて撤退するとのことで、西条の技術スタッフを入れての飲み会に行って、帰ってきたらそのまま寝床へ直行。


7/20 Tue.

このところずっと暑くてたまらないので、珍しく定時出社して、水曜日を雨にしようという作戦だったがやっぱり無理かな...

暑くてたまらん、などと言っていたら世の中にはとんでもなく暑くなったところもあるようで、なかなか大変だったらしい。けど、暑いというのはまだまだマシなほうで、 あんなことこんなことになっているところがあるので、暑いぐらいで文句を言っていてはいけない。何かしなければ。

そして千葉ロッテは、岩隈に今シーズンの初黒星をつけた。開幕からの登板試合連続勝利を止めたのも千葉ロッテ(松山中央公園野球場)だった。さすが。


7/19 Mon.

今日はすぐそばで高校野球愛媛予選の3試合が行われたが、なんせ暑いのでとっとと見るのをあきらめて、ちょっとだけ車を転がしてきたがどうやら寝不足のようで、疲れてしまいあっさり帰ってきた。ま、なんにせよあてもなくぶらぶらするというのはよくない。とほほ

というわけで、恒例の週刊社説レビュー。

さすがに参議院選挙直後のまとめが多い。まずは7月12日付産経の主張。相変わらず穴が多い。まず全体をとおしてみられる、二大政党でないといけない理由が明確でない。外交・安保・エネルギー政策の共有をあげているが、はたして産経の手本とするアメリカ合衆国で、これらの政策が共有されていると言えるだろうか。もしフロリダ州でブッシュ現大統領が敗北し、民主党が政権をとっていたならば、イラク「侵攻(もはや大義名分もなくなったのだから、こう呼んで差し支えないだろう)」は現実のものとなっていただろうか。

こういった政策については一貫性は必要ない。実際、アメリカ合衆国の外交政策、特に旧第三世界とのそれはメチャクチャであることにだけ一貫している。

もちろん私はそんなことを許しているわけではない。二大政党制は、選挙の時にはどっちかから選ぶという意味で選びやすいが、「どっちもダメ」という場合そのほかの選択ができない。よりマシな第三極を形成し、二大政党に対抗するという選択のほうが、健全であろう。

また情勢分析も大きな誤りを犯している。「北朝鮮」のミサイルや核疑惑国家が安全を脅かす?その程度のことを言うのであれば、日本はどこの国からもあっけなく滅ぼされる要素をもっている。日本各地に散らばる原発を通常弾で狙い撃ちすれば、沖縄をのぞく日本全土が放射能にやられることは間違いない。そのことは誰だって否定しないだろう。また国際テロは今急に生まれたものではなく、テロの標的にされるような外交をするから狙われるのであって、政策転換でいくらでも安全を維持できよう。

前提が穴だらけの主張につきあっているヒマはないかもしれないが、いいトレーニングにはなる。

また7月13日の読売社説もだいたい同じような内容だが、ちょっと乱暴にまとめると「与党の政策に野党もあわせたらええやないか」という、民主党が見たら「アホか」と突っ込みそうな、誤ったメッセージを発している。とほほ...

毎日の社説はあいかわらず穏当だが、小泉首相への“やっと出てきたか”と思わせる注文をつけている。つまり「著しい説明不足」と「乱暴な手続き」こそ小泉首相の本質なのである。はじめは、高支持率に支えられた剛腕ぶりだったし、世論も「近年まれにみるリーダーシップをもつ首相」と好感を示していた。そのうちに政権の足固めを図り、自民党の反小泉勢力を次々と放逐し、また自民党内では森派の議員が増えてくるという選挙結果も小泉政権に追い風となり、自民党をほぼ“小泉党”化してしまった。こうした工作の結果が「著しい説明不足」と「乱暴な手続き」を可能にしたのである。

たしかに権力闘争としては成功したと言っていいが、一方で本人は政策に不熱心でまた有能なブレーンもいないため、最近とみに「そうせい様」状態で官僚の言い分を丸飲みし、首相本人は理解できていないということになってきた。そして理解できていないまま説明しても相手(国民)に理解してもらえるわけはないのであった。こうして「著しい説明不足」が現実のものとなり、そうなれば必然として「乱暴な手続き」を招いたのである。首相は国民に直接責任を負わず議会に責任を負うのであるから、世論の『小泉離れ』がいよいよ顕著となってきたといっても、いまの衆参両院の勢力分布と自民党の“小泉党”化によって当分政権は維持できよう。

当分といっても、国会が開会してみないとどのくらいになるかは難しいが...


7/18 Sun.

先週の日曜日に参議院選挙があったことなんてもう忘却の彼方である。「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」という言葉があったが(などといういらんことを書いておいてサーチエンジンにひっかけてもらおう)、忘れ得ず、なんてことはなく、議員と議員の関係者と選管の関係者以外は本当に忘れ去ったであろう。

忘れさせた「事件」のひとつ。もう、放っておいてあげてほしい。ただ、さまざまな報道をみて思うのは、
「朝鮮民主主義人民共和国の医療レベルはこうまで下がっているのか」
ということである。ここからはあくまで想像だが、こういうことがわかってしまえば、ある意味では世間にいういわゆる「拉致疑い例」で拉致されたとされている方々が“亡くなって”しまったことも、不思議ではないのかもしれない。交通事故や海水浴中の溺死が本当でないにしても、食べるもの(食べること、でなく)に事欠くような人々のいるところでは、残念ながら病気になることもあるだろう。病気になれば病院やら診療所やらの世話になることは当然だが、ジェンキンス氏のような『いずれ朝鮮民主主義人民共和国からいなくなる可能性が高い』人に対しても十分な手術ができないようでは、医療レベルはたかが知れている。だから、拉致されたとされている方々は交通事故や溺死でなく、残念ながら病気でほんとうに亡くなってしまったのかもしれない。

もう一歩考えをすすめると、朝鮮民主主義人民共和国の政府がいかに非道なやり方で独裁的に人々を統治していても、そこに住む人々には罪はなく、ひとしく医療を受けるようにならなければならないということだ。救う会は「経済制裁を」などと言っているが、ただでさえ食べるものにも事欠くような状態であるのに、この上経済制裁に移ってしまえば、医療はますます軽視されてしまう。そのことが、拉致されて朝鮮民主主義人民共和国にいるといわれている人々にとって不幸であることは、その方々が本当に朝鮮民主主義人民共和国にいるのなら、言うまでもないことだ。

それに、経済封鎖された国の政府(と軍部)がそれを名目にどういう手段に出たか、ということは何よりもこの国の人々がよく知っているはずではないか。その国の政府と軍部は、外地に出征した兵士を無謀な作戦で何万人と失い、内地においてはそれこそ罪のない人々を何十万人と見殺しにし、あげく敗戦の年には飢餓状態まで現出させたのではなかったのか。政府は人々の楯になろうとせず、むしろ人々を楯にとった。しかも戦後ですら、いわゆる政治家たちの入れ替わりは、結果的にはほとんどなかった。「『北朝鮮』の政府を打倒する」と言っている人々は、この国で起こったことの記憶がないのだろうか。

いずれにせよ、しばらく考えていかないといけない問題であることには間違いない。


7/17 Sat.

朝起きたら暑くなりそうだったので、9時まえから洗車して、ちょっとだけ出社して買い物にいって、5回表から近鉄×ダイエーをテレビ観戦。

TOKYO FMで放送中の「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」をひさしぶりに聴いたが、これ、どれぐらいの世代の人が制作しているんだろう。形だけは渋いが、中身はぜんぜん。話を聞く側に言葉が足りない。言葉が足りないというのはまあまあ上品な表現で、もっといえば「話をうかがう」という態度に乏しい。話し手の意をくんで話をつなぐ、ということができていない。
とはいっても1回だけなので、あと何回か聴いてみてから続けるかどうか決めよう。

千葉ロッテ×日本ハムの試合、いつものようにSKY PerfecTV!で見ていたが、5回終了後の途中経過表示のときに、

修了
4
3

という表示が見えたのには笑った。おまえら公衆の面前で勉強しとったんか!

そういえばさきの参議院選挙は、判決からいくと違憲なのだった。あ...いや、けど、今の日本で定数をきっちり配分すると、とんでもなく都市偏重の政策になってしまう。ただでさえ資本投下の少ない田舎はますます荒れ、そうすると田舎を基盤にして繁栄してきた都会も荒れてしまう。今でさえ都市荒廃・都市崩壊などという議論がかまびすしいのに...
一票の格差を是正することは、公平に代表を選ぶことが前提である議会制民主主義の根本からいって当然のことだ。しかし、それが有権者全体にとって幸福なのかどうかは、まったく別の次元の問題である。都会が亡びていくのは勝手だが、田舎まで巻き添えになるのはイヤだ。とはいっても前提を覆すわけにはいかないから民主主義に殉じるしかないか...


7/16 Fri.

今日からプロ野球も後半戦開始。千葉ロッテは「ひと月に1勝しかできなかった」エース清水直行が、ジンクス破りの7月2勝目。キューバ戦に登板して3イニング投げて、そのあと2日おいてまた完投、というのもなかなかすばらしいことだ。

これから勝利を積み重ねて、最後は「9月のロッテ」でプレーオフ進出してほしいものだ。

ところで、後半戦の開幕投手はこんな感じ。

五輪代表壮行試合が影響して、かならずしもエースを切れなかったというところか。千葉ロッテだけはおかまいなしに清水直行を先発させたのだけれど。これから後半戦、彼らの活躍に注目だ。


7/15 Thu.

今日も帰ったら21時。食事して、VOICE21を鑑賞。今回は、前半は岡山ラーメン・後半はさぬきうどん特集。岡山行ったら、ラーメン屋走り回るぞ。

これまで全く触れなかった、プロ野球の球団合併問題に端を発した1リーグ制への移行を含んだ問題。NHK「視点・論点」で二宮清純氏が語っていた(愛川欽也「パックインジャーナル」でも語っていた)のだが、
以前は新潟ではサッカーは根付かないと言われたが、Jリーグの拡大でJ1,J2の2部制を敷いてから、その新潟を本拠とするアルビレックス新潟が、関係者の懸命の努力で今や日本有数の人気チームにのしあがったのだった。一方、野球ではチーム数が減って1リーグ制なんてことになれば、

などと、いいことなんてまるでない。むしろチームを増やして地方にプロ野球の球団を根づかせ、野球界でも新潟のようなチームを作れればよい、というのだった。

まあ、私の感覚でいうと、
野球界はといえば、バブル以降、特に東京ドームのセントラル=リーグの試合では極端にいえば「営業が寝てても客は満員」といった、いわば左うちわの状態だったし、逆に客ががらがらでも親会社さえしっかりしていれば球団は倒れないという現象が、なんとなく続いていた。この間に営業努力をしなかったことが、今のプロ野球衰退に結びついたのだろう。五輪の野球日本代表選手も、とうとうプロ野球選手でもトップレベルの選手がアマチュア選手を追い出すに至ったが、その追い出し方も中途半端だ。「ペナントレースへの影響を各球団で平等にする」などというよくわからない名目で、「日本最強のチームを見てみたい」というファンの楽しみを二の次にしてしまった(それを本当に「楽しみ」にしていいの?という疑問は、とりあえずおいておくことにしよう)。まして、かつて日本のプロ野球で活躍した選手が、日本のプロ野球よりレベルが高いとされる大リーグで活躍し、その姿が日本でも普通にテレビ中継されるようになってしまうのだから、日本の野球はますますファンの心から離れていってしまうのである。
私のように、四国からわざわざ千葉ロッテの応援に出かけるような熱狂的な(自分で言ってて恥ずかしいけど)ファンはごく一部なのだから、普段からもっとレベルの高いプレーを見せてほしいものだ。

で、こういう言い方をすると選手個人の活躍に期待すると言っているのと同じに聞こえるかもしれないが、そうではない。選手のパフォーマンスを引き出すのは、たとえば監督の采配などソフト面を指摘する人が多いが、実際にはハード面による障壁のほうが高い。たとえばグラウンド。スライディングすると火傷するような人工芝では、選手が思いきったプレーをしなくなってしまう。土のグラウンドでも、内野が土だと打球の勢いが減殺されにくいので、イレギュラーバウンドを招きやすく、場合によってはケガにつながる。偶発的な要素が勝負を左右するのは悪くないが、選手のプレーに影響するようではよくない。だから内野も芝であるべきだ。このほかあげればきりがないが、球団が本当に野球好きだったかどうかは、球場の整備にどれだけカネをかけたかである程度判定できるのではないか。言ってみれば「労働環境」のレベルが長らく上がってこなかったことは、球団にとっても選手にとっても不幸なことだったのだ。

つまり、合併や1リーグ制をうんぬんする前に、やらなければならないことがあったはずなのだ。


7/14 Wed.

やっと、精神的にゆとりができて、ちょっと早く帰って走ってみた。しんどかった〜。


7/13 Tue.

仕事を適当に見捨てて飲み会。プロ野球とか高校野球とか、とにかくもう野球談義に終始した。帰ったら23時だぜ。


7/12 Mon.

日曜に帰ってきた用事の続きがまた忙しくて、あっという間に1日が過ぎたような...


7/11 Sun.

なんか、移動だけの一日になってしまった。西条に戻ったのが18時すぎてて、そこから仕事して、帰ったら23時って、いったい何しとったんやら。


7/10 Sat.

というわけで西はりま天文台公園友の会例会に参加。知人を連れて行くため、JR/近鉄で東大阪へ移動、その後西はりままで車を運転するというややこしい段取りを踏む。

着いたら雨上がりの空はきれーーい。西条出るとき曇っていて天気下り坂と聞いていたので双眼鏡も何も持ってこなかったのが悔やまれる。


7/9 Fri.

明日からの西はりま例会に備え、月曜日に休みをとる予定であったが、夜になってから急に難しくなってしまい断念。ふみ〜


7/8 Thu.

雷があちこちで鳴る中、仕事を適当に見捨てて高知へ。前所属課から西条へ出張に来ていた方々の最後の機会ということで、みなさまを高知へご案内して、寿司をたらふく食って帰ってきたのであった。


7/7 Wed.

仕事から帰ってきて郵便受けを見るとはがきが入っていた。

パネルクイズアタック25予選通過のお知らせ
前略
先日はご多忙中、オーディションに参加していただきありがとうございました。
審査の結果、あなたは予選に合格されましたのでお知らせいたします。

やった〜!!


7/6 Tue.

先週はそれどころでなかったため、ひさしぶりに10kmほど走ってきたが、7kmほどでガス欠してしまい、「ここで走るのをやめたら残り歩かないかんのやなあ、そっちのほうがいややなぁ」という状態でなんとか走って帰ってこれた。しんどかった...


7/5 Mon.

いろいろな意味でめちゃくちゃ長かった一週間が終わり、今日からまたしばらく普段の日々が続く。

小泉首相がほんとうに「政局の混乱を起こし、経済をぐちゃぐちゃにしないよう、自民党にご支援を」とか「ここで退陣するわけにはいかない。まだやることがある」などと言ったのかね。
この報道、あまり信用したくないが、有権者を脅したり同情を買おうとしたり、もう末期症状やなあ

公明党の神崎代表も、「百年間崩壊しない、持続できる制度に抜本改革した。重要な改革であることを分かってほしい」と言った、というのだが、それが本当なら、もっと小泉首相に圧力かけなさい。あれっ?...法律の不備はどうなった

ついでに、この時期に与党が苦しむと結局政権維持しそうな気がするけど、あっちもこっちもそっちも、結局マス=メディアって政権につくのかなあ。

また、期日前投票が増加してきたようだ。不在者投票よりも敷居が低くなったから、選挙への関心が案外高いことを示しているのか、それとも組織の引き締めがうまくいっているだけなのか、よくわからない。こんな意味でも、当日の投票率は注目に値する。


7/4 Sun.

昨日疲れて23時ごろ寝てしまい、今朝なんだか5時とか6時とか、そのぐらいの時間に目が覚めた。二度寝したりしたが、結局は7時すぎごろから始まるラジオNIKKEI ミュージックライフサンデーを聞いて(朝からこんな歌ばっかり聞くなよ、というツッコミ歓迎)、掃除したり(天気悪かったけど)布団干したり洗濯したりして、朝日新聞の世論調査を参考にして日本人の選択(うまいぞ、宮城県選管)しに期日前投票。あっ、アタック25見逃してしまった。

恒例の週刊社説レビュー。

1日で、自衛隊発足から50年だったのだそうだ(チェックしてなかったのさ)。各紙で、イラク派遣問題とからめて論じている。

まずは産経新聞6月30日付から。見出しが「自衛隊 逆風によく耐えた五十年」となっているが、自衛隊にいつ逆風が吹いたのだろう。というか、自衛隊が自分で意思をもってどこかへ向かおうとしているわけでもない(産経論説陣だって文民統制は支持しているのだから、そんなことがあっては困るだろう)し、そもそも前提が間違っているのだから、誰かがそれに逆風を浴びせた、などということはありえない。産経新聞の論説陣は何を勘違いしているのだろう。また、文中で「(憲法第九条の)「戦力不保持」規定も軍隊としての地位や権限を自衛隊に与えてこなかった。そんな逆風の中、...」といった使い方で「逆風」と言っているが、その規定は自衛隊が発足する以前からあったものだし、「戦力」という言葉の意味をわざとあいまいにしてどんどん軍備を拡張し海外にまで派遣するようになった経緯を考えれば、そんなものは逆風になんて少しもなっていないではないか。
前提が間違っているから、中身も勘違いしている。民意の裏付けなどまったくないイラク暫定政府首班の「(自衛隊のイラクでの活動を)国民みんなが歓迎している」という発言を額面通り受け取ってみたり、「(人道復興支援活動という)任務を無事乗り切った場合、紛争地域での日本の復興支援活動への信頼と期待は高まるだろう。」などと、現地の活動についてはお手盛りの報道しかされない現状では我々には確かめようのない、ある意味では妄想としか言いようのない議論を展開している。
「テロや北朝鮮など多様な脅威に的確に対応できる自衛隊像が求められている。」というが、テロや朝鮮民主主義人民共和国に対して備えるということであれば、それはすなわちそれぞれの組織への、実質的な(字面通りの意味での)挑戦を意味する。それは政治の上では自衛隊を戦力にしたと言える状態であり、“『自衛』と称する海外侵略”への扉をこじ開けるものである。こんな状態は絶対に避けなければならない。

続いて読売新聞も6月30日付より。政府は、一刻も早く集団的自衛権の行使を認めるべきだ、というもの。
国連軍や国連平和維持活動(これって訳語が恣意的なような気がするけど)、多国籍軍への参加も、いちいちなにか前提をつけて参加することが必要になっている、というのであるが、であれば参加せずに別のところで貢献するという方法だってあるだろうに。
また、日本海でアメリカ合衆国の艦艇が朝鮮民主主義人民共和国の艦艇から攻撃を受けたとしても座視しないといけないようでは、日米関係を決定的に損なうといった内容を書いていて、まあ、明らかに煽っているなあと思うんだけれど、
攻撃を受けるのが日本の艦艇だったとしたら、日本政府はアメリカ合衆国政府に対して何か言うだろうかなあ、と考えるといろいろなことがわかるような気がする。

それが、結果的には朝日新聞6月30日付のよい前振りになった。自衛隊の存在を肯定してしまっているところはやや(というか、かなり)疑問があるが、結語への前段、紛争地での国際貢献は自衛隊を出すばかりでなく、何が和平に役立つかを考えることが必要だというのは、まさに我が意を得たり、というところ。

平和的な手段で紛争を解決する方法は、いくらでもある。まして、今や東西対立のような世界を二分する対立が起こっている時代ではない。局地紛争に対しては、外交は有効な手段となるはずだ。


7/3 Sat.

いよいよアタック25愛媛予選当日だ。夜は2時まで起きていたというのに6時半に目が覚めて、調べ残したことを必死に調べる。11時半ごろお昼にして、あたふたしながら西条からだいたい1時間ちょいで会場の愛媛朝日テレビに到着。

今回は熟年大会・高校生大会の予選を一般大会と兼ねているわりに人数が少なそうだ。岩手予選でも25人とか40人とかいるらしいのに...

で、時間になってぞろぞろと会議室とおぼしき場所へ移動して、全員着席。熟年大会はお一人、高校生大会は3人、一般大会参加者は18人程度のようだ。ライバル視していた愛大・松大の学生もいそうだが、あまりクイズにのめりこんでいそうな人はいない。よし、チャンスだ。私の席は、ほんとうにたまたま23番。(ちょっと、やりすぎ?)

ディレクターとおぼしき方が口を開く。

「本日はお休みのところお集まりいただきありがとうございます。まぁ土曜日やから、休みやからかまへんわい、という方もいらっしゃるでしょうが。...」
机の上にアンケート用紙とシャーボが並んでいる。
「今日の交通費と記念品ということで、みなさまにこのシャーボを差し上げます。今日はこれをお使いになってお答えになってもかまいません。...」
ほほう。そんなもんくれるんや。
「今回は少なめです。前回の予選が30周年記念大会ということで大勢お受けになりましたんで。普段はもっと大勢いらっしゃるのですが」
ひやあ。人数とおらんやん。
「今日はじめての方いらっしゃいますか」
私を含め、けっこうな数の方の手があがる。
「だいたい半分ほどがはじめての方なんですかね。では本日は多少詳しめにご説明します。お手元のアンケート用紙に...」
説明を聞きながら、だいたい10分ぐらいかかってさきほどのサイトにあるようなアンケート用紙に記入する。黄色だ...?

「ちょっとみなさん固いですね。就職試験やないんですから、もっと気を楽にしてください」
...いかん、誰も笑わないぞ。

「それではただいまから筆記問題をお配りします。筆記は30問、8分です。こんな形で問題と回答欄があります(と白板に書いていく)ので、記入していってください。隣どうしが狭いですので答えは丸見えですが、隣の方の答えは間違ってますので見ないようにしてください。学校の試験と同じですので、周りから見えにくいようにしてください。アタック25では、日本人はフルネームで答えていただくルールになっていますので、わからなくてもフルネームをひねりだしてください。外国人の方は、その方が特定できればかまいません。たとえば『リンカーン大統領』でも特定できますので、大丈夫です。」

問題用紙が配られる。配られたときから“学校の試験と同じように”裏読み。あっ1問目は「『きゅうり』『へちま』『かぼちゃ』『すいか』を漢字で書いたとき、共通して現れる漢字は何か」よし。これなら答えられる。大丈夫。

「ええー、なかなかね、私の時計が0秒にならないんでね、もう少しお待ち下さいね。えー、へへへ」
その間にも裏読み続行中。

「では、はじめてください」

さあ必死だ。1問目は問題を見ずに「瓜」。2問目「四国以外の県庁所在地で、市の名前に『松』がつくのはどこか」...思いつかん。わからん問題はパスだ。以下じわじわ答えていく...最後までいったところで、空欄が6つ、7つぐらい。
さてあとは答えのでっち上げだ。「県庁所在地えーっと、九州にないな、四国は除外やし中国は...あっ、松江。」つぎはえーっと、「『雪山讃歌』の作詞者として知られ、第1回南極越冬隊の隊長といえば誰?」えーそんなん知らんぞ。しらんけど白瀬矗さんにしとこう。「来年の大河ドラマ『義経』で、主役の源義経を演じる俳優は誰?」見たことないから知らんけど、滝沢秀明くんにしとこ。なんかそんな風に聞いた覚えがあるし。「第57回カンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルムドールをとった映画は何?」...うわっ、マジでしらん。しらんから書けん。くそっ。柳楽優弥くん調べたのに、聞いてこんかい。「平清盛の父にあたる武将は誰?」...ええーっと、誰やっけ、知盛も重盛も敦盛もちがうしなあ。ええいもうわからん。とにかく平範盛とかいう武将をでっちあげよう。違うことだけは確かや。「12個で1ダース。では、1ダースが12個集まった単位は何?」...あ゛〜、のど元まで出てきとんのにわからん。普段やったら絶対わかるのに。くやしい...ぎしぎし。「ウオッカをベースにして、レモン汁・タバスコなどで味をととのえた飲み物といえば何?」...うわっ。アルコールは詳しないぞ。ぜんぜんわからん。「経済改革の父と呼ばれ、新しくインドの首相になったのは誰?」...えええっ、それ誰?

「はい。それまでです。解答用紙を左へ集めてください」
あああ、終わったで〜。通った気がせえへん...空欄も残ったまんまやしなあ...

「では、今から採点を行います。だいたい15分程度ですので、出来が悪かったからといってお帰りにならないでください。」
もう気分は帰りかけ。手のひらにびっしょり汗かいている。とにかく落ち着け...

「みなさんお疲れさまでした。今日は3人が通過されました。では今から番号とお名前をお呼びしますので、手を挙げて元気よく返事してください。...23番、tMad(あっ、ここはもちろん本名ですけど)さん」

...あっ、わしか。えっ?ほんまに?...
「はい」
...うわっ、蚊の鳴くような声でしか答えられへんかったぞ。あっちゃー...

「番号を呼ばれなかった方は、お疲れさまでした。...(もう聞こえてない)...3人の方は、このあと面接があります。こちらへどうぞ」

ここで筆記通過の3人が並んで写真撮影。

「えー、では、このあたりに座ってください」

「では面接を始めます。内容は雑談です。われわれもテレビですし、テレビですとなかなかこう、緊張してしまいますので、実際、普段の半分も実力が発揮できません。普段見ている側はこう(押しボタンを押す動作)、簡単に押してしまうんですけどね。普段の半分も実力が発揮できますと、優勝してしまいます。ですから、こういった場から緊張なさらないかどうかを見るための面接です。えーっと、はじめに高校生から...ではかわいそうだから、tMadさんから30秒ほど。簡単に自己PRのところにお書きになったことなんかをお伺いします」

えーーいきなりわしからかい。うっそー...「えーっと、兵庫県尼崎生まれでして、3ヶ月しかおりませんで、そのあと高校まで氷上郡のほうにおりました。そのあと伊丹のほうで就職したんですが転勤で西条のほうに3年(3年目と言おうとした)...いえ、2年ほど前ですかね。転勤で西条のほうへ参りました。今日は西条から来ましたが、会社の後輩に1時間半ほどかかって送ってきてもらって、ええー、このあと帰りも送ってもらうことになってます。えーっと、1ヶ月ほど前ですかね、こちらのほうで近鉄×ロッテ戦があったのですけれども2試合とも観戦に参りましてこんなふうに真っ黒になってしまいました。えーっと今何秒ほどですかね?...あっ、よろしいですか。今回たまたま機会があって応募しまして、予選のお葉書をいただいてから一週間ほど必死に勉強しまして、なんとか(...あっまずい。語尾をごまかせ)...。」
「あっ、転勤でこちらに来られたんですか。それまではずーっと兵庫県にいらっしゃったんですか」
「そうです。大学も県立の大学でしたので」
「お仕事の内容のほうは、どういったお仕事なんですか」
「そうですね、ええっと...半導体の製造なんですけど...技術のほうを見てるんですけど、技術といいましてもおおまかに2つありまして、ひとつひとつの工程を見ていく...たとえばパターンを切っていくとか、配線をつけるとかですかね、そういうのと、ひとつひとつの製品を頭からお尻まで見ていくというんですか、ちゃんとできていることを確認していくと、まあひとつひとつというか、同じようなグループの製品を見ていくんですが、そういう仕事があるんですけど、私はその後ろのほうです」
「西条に工場があるんですか」
「ええ、そうです」
...以下しばらく仕事についてのやりとりがあって...
「ご趣味が天文ということで、きれいですね」
「ははは、まあ...ただ、夜星が見えれば、方向に迷わないだけの自信はあります」
「(ちょっと感心されるような顔をされる)西条ですと星はきれいに見えるでしょうね。あっ、いや氷上郡のほうにおられたから、そうでもないですかね」
「いや〜、最近はあちらのほうも見えなくなってきましたけど...そうですね、西はりま天文台、ご存じと思いますけど、あちらのほうで星を見るようになって感化されまして、望遠鏡を買って見るようになりましたが」
「こんななが〜い(ほんとうになが〜いような手振りで)のをお持ちなんですか」
「いえいえ、まあ、持ち運びに便利なようなほどのものですが」
「最近でも新しい星といいますか、よく見つかっていると思いますが、最近のそういう大きな現象といいますか、ありますか」
「そうですね...(セドナのことを言おうか、けどあんまり知らんしな。うーん三大彗星かな。けどあんまし見えんかったしな。よしこれでいこう)金星の日面通過が、先月にあったかと思いますが、イランあたりからの中継もありましたしね。ただこちらでは雨がひどくて見えませんでしたけどね。せっかく会社を休んで気合い入れたんですけど」(一同笑)
「あ、そうでしたか。ではひきつづき...(と次の方に水を向ける)」

...「ひととおり終わりましたが、なにかございますか。よろしいですか。では、本日はこれで終わりです。お疲れさまでした。」

終わったで〜。

というわけで、帰ってからはもうソノ気でわからんかった問題の確認。

雪山讃歌の作詞者は...西堀栄三郎
ああ...くそっ。社員旅行で「探検の殿堂」に行ったというのに。ぜんぜん頭になかった。
来年の大河ドラマ「義経」で、九郎判官をやるのは滝沢秀明くん
よしよし。
第57回カンヌ国際映画祭で、パルムドールを受賞したのはマイケル=ムーア監督の「華氏911」
あちゃー。目も当てられんわ。
平清盛の父は平忠盛
ふふっ、やっぱりでっちあげやったわい。
ウオッカをベースにして、レモン汁・タバスコなどで味をととのえた飲み物といえば...
あれ?限定甘いか。文章きっちり思い出されへん。
インドの新首相はマンモハン=シン首相
...くそっ。ノーマークだった。
144個は1グロス
あ゛...や゛ら゛れ゛た゛....

これだけできたら満点やったんかなあ...まあ、しゃあないけど。面接の合否は2週間後、合格でも公務員試験みたいに名簿に載るだけなので、出られるかどうかわからんけど...


7/2 Fri.

週末を前に積み残した仕事を必死に片づけ、片づけきったところで帰宅。今週ばっかしは、日曜日出社も覚悟の上。

帰る直前ごろになって、さる先輩の方にネタ本をお借りする。ありがたいことです...このネタ本を1時間2時間ぐらい読んで、そのあと弟に電話をかけて、夜遅くまで道連れにクイズ本を必死に読みあさる。


7/1 Thu.

実はきのう夜から耳鳴りがしはじめていて、とうとう耐えられなくなってそそくさと帰る。アタック25予選どころでない。


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