Windows 95/98/NT システムにおけるインストール

このインストールガイドは、Windows 9x/NT 上の Web サーバー 用に PHP をインストールし、設定する手助けとなるものです。 このガイドは、Bob Silva によりまとめられたものです。 最新版は、http://www.umesd.k12.or.us/php/win32install.html にて 手に入れることができます。

このガイドは、以下の Web サーバーへのインストールを サポートしています。

通常のインストール手順

以下の手順は、個々のサーバーに関する手順の前に行う 全てのインストールに共通する必須のものです。

PHP拡張機能用のDLLには、'php3_'が先頭についています。 PHP拡張機能用ファイルとサポート用ライブラリとを間違えることを 防止します。

Windows 95/98/NT と PWS/IIS 3

これらのサーバーを設定するために推奨される方法は、 配布ファイルに含まれる INI ファイル (php_iis_reg.inf) を 使用する方法です。 このファイルを編集し、拡張機能および PHP インストールディレクトリ を自分用の設定に合わせることが可能です。 さもなくば、以下の手順により、手動でこの設定を行うことも可能です。

警告: これらの手順は、windows レジストリに直接修正します。 エラーを一つでも生じた場合、システムの状態が不安定になる可能性 があります。まずレジストリのバックアップをとることを強く推奨します。 PHP 開発チームは、レジストリが損傷した場合の責任を負いません。

ここまでの作業で、PWS および IIS 3 用の システムインストールは完了します。 IIS 3 ユーザーは、Steven Genusa が作成した スクリプトマップ設定用のすばらしい ツール を使用することができます。

Windows NT と IIS 4

PHP を IIS 4 が稼動している NT サーバーにインストールするには、 以下の手順に従って下さい。

Windows 9x/NT と Apache 1.3.x

Apache を PHP CGI バイナリと共に実行可能とするためには、 srm.conf または httpd.conf を変数する必要があります。

Apache 用として使う場合、PHP 設定の選択肢は少ないですが、 始めての人が使う場合でも問題ない程簡単です。 設定用命令に関する詳細は Apache ドキュメントを参照下さい。

ソースコードハイライト機能を使用するには、 PHP スクリプトファイルを作成し、次のようなコードを加えてください。 <?php show_source ("original_php_script.php3"); ?> original_php_script.php3 の部分を ソースを見たいと思うファイルの名前に置き換えてください。 (これがこの機能を使用するための唯一の手段です。) 注意: Win-Apache においては、 "c:\directory\file.ext" のようなパス設定におけるバックスラッシュは、 全てスラッシュに変換する必要があります。

Windows 用 Omni HTTPd 2.0b1

以下のように設定するのが最も簡単です。

手順 1: Omni サーバーをインストールします
手順 2: システムトレイにある青い OmniHTTPd アイコンを 右クリックし、Propertiesを選択します。
手順 3: Web Server Global Settingsをクリックします。
手順 4: 'External' タブにて、次のように入力します。 virtual = .php3 | actual = c:\path-to-php-dir\php.exe
手順 5: Mime タブにて、次のように入力します。 virtual = wwwserver/stdcgi | actual = .php3
手順 6: OKをクリックします。

PHP と共に実行したい各拡張機能毎に手順 2〜6 を繰り返します。

PHP モジュール

表 2-1. PHP モジュール

php3_calendar.dllカレンダー変換関数
php3_crypt.dllCrypt 関数
php3_dbase.dllDBase 関数
php3_dbm.dllBerkely DB2 ライブラリによる GDBM エミュレーション
php3_filepro.dllfilepro データベースへのアクセス(読込のみ可)
php3_gd.dllGIF 加工用 GD ライブラリ関数
php3_hyperwave.dllHyperWave 関数
php3_imap4r2.dllIMAP 4 関数
php3_ldap.dllLDAP 関数
php3_msql1.dllmSQL 1 クライアント
php3_msql2.dllmSQL 2 クライアント
php3_mssql.dllMSSQL クライアント (MSSQL DBライブラリが必要です)
php3_mysql.dllMySQL 関数
php3_nsmail.dllNetscape メール関数
php3_oci73.dllOracle 関数
php3_snmp.dllSNMP get and walk 関数 (NT のみです!)
php3_zlib.dllZLib 関数

国際化関数について

国際化関数を有効にすることにより、日本語処理時の漢字コード自動変換機能を 始めとする有用な機能が利用可能になります。

国際化関数の入手

PHP 国際化パッケージは、「PHP3国際化チーム」により現在βテスト中で、 http://www.happysize.co.jp/techie/php-ja-jp/ または ftp://ftp.happysize.co.jp/php-ja-jp/で手に入ります。

CGI版のコンパイル


	       % tar xvzf php-3.0.12jp-beta4.tar.gz
	       % cd php-3.0.12jp-beta4
	       % ./configure --enable-i18n --enable-mbregex
	       % make
 	 

Apache版のコンパイル例


    % tar xvzf php-3.0.12jp-beta4.tar.gz
    % tar xvzf apache_1.3.x.tar.gz
    % cd apache_1.3.x
    % ./configure
    % cd ../php-3.0.12jp-beta4
    % ./configure --with-apache=../apache_1.3.x --enable-i18n --enable-mbregex
    % make
    % make install
    % cd ../apache_1.3.x
    % ./configure --activate-module=src/modules/php3/libphp3.a
    % make
    % make install
 	 

Apache DSO版のコンパイル例

DSO 機能付きのApacheを作成しておく。


    % tar xvzf apache_1.3.x.tar.gz
    % cd apache-1.3.x
    % ./configure --enable-shared=max
    % make
    % make install

    ここからがPHP3
    % cd php-3.0.12jp-beta4
    % ./configure --with-apxs=/usr/local/apache/bin/apxs --enable-i18n \
        --enable-mbregex
    % make
    % make install
 	 

国際化関数に関する注意事項

注意: HTTP出力コードをpass以外に指定した場合、「内部コード」からHTTP出力コードへの コード変換が自動的に行われます。この結果、(GD等で画像出力を行う場合等)バイナリデータ を出力したい場合に、期待しないコード変換が行われてデータが壊れてしまいます。 このような場合には、HTTP出力コードをpassに指定してください。