ふきのとうは、山木康世と細坪基佳の男性デュオとして知られているグループである。「白い冬」「春雷」「風来坊」「やさしさとして想い出として」などがヒット曲として知られている。
恥ずかしながら、私は「ふきのとう」の存在を、解散してから知った。「風来坊」は聞き覚えがあったが、それを歌っているのが「ふきのとう」で、しかも大学1回の年まで現役として活動していることを、残念ながら知らなかったのである。知ったのは社会人1年目の夏、きっかけはラジオでの細坪さんのイベント告知だった。入社1年目だったのに、たしか予定とあわず、イベントへは行けなかったことを覚えている。また、細坪さんのラジオ番組も、日曜深夜ということもあって聴くことができなかった。
ただ、山木さんも細坪さんも現役で活動中なので、誰かと違って(!?)まだチャンスはある。
細坪さんの声と歌唱力には、本当にしびれる。「春雷」を目当てにはじめて買ったアルバム「人生・春・横断」を聴いて、たちまちにしてはまってしまった。
この「鈍色の空」は「金色の森・銀色の風」というアルバムに収められている。作詞・作曲とも細坪基佳。
このページをお読みの方は、もしかしたら「鈍色」という色のことを、よくご存じないかもしれない。もはや、日々使う言葉ではないかもしれない。と心配したのは私がそうだったからに他ならない。いやはや、母語も使えなくなってしまうのである。