学習サークル1999年12月議事録

【日時】
1999年12月12日  12:30〜13:50

【場所】
兵庫県立西はりま天文台  スタディールーム

【活動内容】
◎テキストの範囲
3章  4  銀河の渦巻き構造〜5  宇宙の階層構造の途中まで

◎配布物
プリント3枚

◎Abstract
「4  銀河の渦巻き構造」の成因についての説明を、テキストに即して説明をし、
その内容や内容に関連する事について、その時々で質問を受けた。「5  宇宙の
階層構造」では、主にプリントを使って、本の内容を説明した。
今回は久しぶりに一般の方も来られ、まともに活動ができて良かった。

◎内容
・4  銀河の渦巻き構造

渦巻銀河では、なぜ渦の構造ができるかという事について、まず、普通に銀河が
回転するだけでは渦の構造が1億年程度しか保てない、という事を説明し、銀河
の渦は密度波理論で説明できる事を説明した。テキストに書いてある密度波理論
の内容を説明した。

・5宇宙の階層構造

宇宙の階層構造がどうなっているかを、テキストの内容を拡張し、プリントで説
明をした。惑星、惑星系又は連星、星雲又は星団、銀河系、銀河団、超銀河団、
宇宙の泡構造、の順に、具体例といっしょに説明をした。次に、銀河団の説明に
入ったが、時間がなくなったのでここで終わった。

◎質問
1  微分回転とはどういうものか。
2  円盤型の銀河では、回転するだけで渦の模様にならない。この事は、本当は
    どうなっているか。また、本当に回転するだけで渦の構造ができるか。
3  密度波理論についての解釈。物質が通りにくい所が波が立っているように見
    える所かどうか。
4  なぜ、銀河が円盤になるか。
5  「局部銀河群」という名前は、 固有名詞か。
6  「局部銀河群」の範囲はどこまでか。
7  星雲、星団の大きさはどれぐらいか。また、星団と銀河はどう違うか。
8  銀河から銀河までの距離はどこから測っているか。
9  宇宙の泡構造などが分かったように、銀河の距離はどうやって測定したか。
    また、本当に泡構造になっているか。

◎質問の答え(答えられたもの)
4  なぜ、銀河が円盤になるか。

    銀河が形成される時、(パンケーキ説)で、ガス雲の回転による遠心力と、
    ガス雲の中心付近のガスの塊、(バルジ)の重力の合力により回転軸に垂直
    な面が形成される。これは星の形成と同じである。

8  銀河から銀河までの距離はどこから測っているか。

    銀河間の距離は、測り方によって変わっている。

9  宇宙の泡構造などが分かったように、銀河の距離はどうやって測定したか。
    また、本当に泡構造になっているか。

    赤方偏移によって測定している。泡構造は、銀河の距離を、全天の銀河につ
    いて測定しているので
、おそらく泡構造はある。

【今後の活動】
・1月は、3章の「5  宇宙の階層構造」から本を進め、4章の初めと今までの
  復習をする。配布物も配るようにする。