学習サークル2000年2月議事録

【日時】
2000年2月13日  12:30〜14:00

【場所】
兵庫県立西はりま天文台  スタディールーム

【活動内容】
◎テキストの範囲
4章「2  銀河系の大きさと構造(1)ハーシェル以降の発展」〜「(3)銀河系の大き
さ」の途中まで

◎配布物
プリント2枚

◎Abstract
今回は、まとめのプリントをあまり作っていなかったので、「(1)ハーシェル以降の発
展」以外はテキストで説明をした。質問はその都度受けた。今回は、質問の答えに時間が
かかったので、あまり進まなかった。また、全体として、テキストの内容からはずれた内
容が多かった。

◎内容
・2  銀河系の大きさと構造
(1)ハーシェル以降の発展
説明として、ハーシェルのスターカウントについて少し説明して、その問題点の幾つかを
カプタインが改良した点について説明し、またカプタインの問題点も説明した。説明の前
に、後の内容についても質問され、その説明も簡単にした。
(2)シャプレーの挑戦
銀河系の大きさの求め方について、シャプレーの方法とその欠点を説明し、それまでの方
法で得られなかった、太陽系の銀河からの正しい位置が得られた事について説明をした。
(3)銀河系の大きさ
最後の方は時間がなかったので、やらなかった。

◎質問
・2月(新しくでた質問)
1  星間吸収の効果はどれぐらいか。
2  太陽までの距離、質量の求めかた。
3  銀河の大きさはどこまでか。
4  発明されたばかりの写真機を使って、望遠鏡で星の写真が撮影できるか。
5  銀河系の中心と球状星団の中心は、一致しているか。

◎質問の答え
・2月
2  太陽までの距離、質量の求めかた。

    1つの方法として、ケプラーの法則から、地球から太陽までの距離を求める事ができ
    る。これとニュートンの運動方程式から、重力と遠心力の釣り合いの式から、質量を
    求める事ができる。
    ケプラーの第三法則
      2    3
    T =R   T:公転周期  R:2体間の距離
    ニュートンの運動方程式
    重力
                 2
    F=GMm/R   F:力  G:万有引力定数  M:太陽の質量  m:惑星の質量
    遠心力
           2
    F=mv /R    v:惑星の速度
    これによってmを消去し、
Mを求める。

3  銀河の大きさはどこまでか。

    可視光によって見える天体にから推測した大きさと、天体の運動などから導いた大き
    さが違い、はっきりとは分からない様です。

4  発明されたばかりの写真機を使って、望遠鏡で星の写真が撮影できるか。

    望遠鏡のレンズに目盛りを付け、星像の位置を決め手動で追尾すれば、星の位置につ
    いては撮影できると考えられる。

【次回の活動】
・3月の学習サークルは、テキスト4章「(3)銀河系の大きさ」から、「(6)銀河系
  の構造」までをする予定です。